2012年08月31日

セキショウ国際女子オープン2012⑦

 大会6日目(シングルス3回戦)

 若手3選手、準決勝へ

尾崎VSルザンスカ
 尾崎は、出だし良く相手のサービスをブレークし2-0とリードするも、3ゲーム目の自分のサービスをキープできなかったことが後々響いた。尾崎は、第1サービスが入ったときはポイントを取る確率が高かったが、セカンドサービスの時に攻撃され、守備力の弱さを就かれ、第1セットを失う。第2セット2-2の時、ルザンスカが気持ちを悪くし、吐気をもよおし中断、MTOを取る。その後、プレーを再開し尾崎3-2とリード。終始リードを保ち第2セットを取り、セットカウント1-1とする。ファイナルセットの入り、ルザンスカはプレーを続けたが、体調が戻らず第1ゲームで棄権し、尾崎は準決勝進出を決めた。尾崎も予選から5試合、連日の暑さの中プレーを続け、かなりの疲労があると思われる。どのようにコンディションを整えられるかが、明日の試合にかかっています。

藤原VS山外
 3-3までサービスキープ。藤原が、山外のサービスをブレークするもブレークバックされ、4-4。山外はサービスをキープし5-4とする。藤原0-30となり3本目のポイントで山外のストリングが切れ、それから連続してポイントを失い5-5。また、山外がサービスを落し、6-5藤原リード。藤原40-0とセットポイントを握ったが、山外が40-30と追い上げたが、グランドストロークをミスし、藤原が第1セットを取る。
 山外がアンラッキーだったのは、藤原に4本もネットインでポイントを取られたことと、ストリングが切れコントロールができなかったのが痛く、第1セットを失った原因でもある。第2セットに入り藤原の疲労が目につき、早くポイントを取りたくなり、必要以上に強行しミスを重ね、第2セットを失いセットカウント1-1となる。ファイナルセット、藤原は疲れだけでなく左足太股を痛め、動きも悪く3-2とリードされたときに、MTOを取り治療(テーピング)する。藤原は、知力、気力、技術力等を駆使し戦うも残念ながら故障の影響が大きく敗退。藤原は負けはしたが最後まで勝とうとする闘志を、若手が見習ってほしいものです。山外は、ミスも多かったが、自分の持ち味である攻撃をゆるめなかったことが勝利の一因である。

大前VSキム
 第1セット、お互いの良さを出しながら5-5となる。キム6-5リードとしたところで、大前は凡ミスが出て第1セットを失う。第2セット、大前は、腰を落とし膝を曲げてからバックハンドのミスがなくなり、得意のフォアハンドで攻撃、徐々にキムのミスを誘い常にリードする。大前はブレークした後すぐにブレークバックされる展開であったが、4-4からキムのサービスが狂いブレークし、大前5-4と先行。ここで、キムが腰の痛みでMTOを取る。再開するも大前がキープしセットオールとした。ファイナルセットでも大前は先にブレークするもブレークされたが、2-2からブレークして3-2。その後、大前はサービス40-0からデュースまで粘られたが、得意のフォアのストレートを2本決めて、4-2とリード。次のキムのサービスもブレークし5-2となる。ここで決められるかと思ったが、キムの開き直りのフォアハンドショットが決まり5-3。ここからキムのショットに力が入り過ぎてミスを連発。大前が接戦を制して勝利を得た。大前は、ブレークはするが、ブレークバックが多く、今後はサービスの切れ、コントロール、コースの打ち分け等、一考を要したい。


                                  日本テニス協会
                                    森 清吉


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Posted by challenge_open at 19:50 │☆その他